第 035 回
大神神社への参道を歩いた。白い三ツ鳥居をくぐると、杉の香りとひんやりとした空気に包まれる。
三輪山は御神体——社殿を持たず、山そのものが神として在り続けてきた。他の山と比べて「優れているから」崇められてきたわけではない。ただ、三輪山にしかない在り方で、静かに輝き続けてきたのだ。
その参道に立って、ふと思った。人の輝きも、きっとそうなのだと。
自分以外の人がとても輝いて見える...。
自分も大いなる希望を持っていたはずなのに。
それがいつしか、人と自分を比べ、
希望を小さくし、不安を大きくする。
人と比較することなかれ。
あなたにはあなたにしかない " 輝き " がある。
誰かと比べるたびに、自分の光が少し遠のく気がする。でも本当は、その光はずっとそこにある——ただ、まだ自分で気づいていないだけで。あなたの輝きは、誰かより明るいかどうかではなく、あなたにしか出せない色をしている。