第 036 回

長谷寺の仁王門をくぐり、399段の登廊(のぼりろう)を歩き始めた。重なる格子の向こうに、季節の花々が揺れている。

どこかで「頂上についたら終わり」と思っていた。だが、本堂の舞台に立った瞬間、さらに奥へと続く道があることに気づいた。

この山寺には、「着いた」という終点がない。常に、次の一歩が待っている。

" 完璧 " を目指すことなかれ。

人生は、常に成長を続ける『旅』。

つまり、永遠に " 完璧 " には到達できないのである。

仮に、" 完璧 " に到達できたと勘違いし、
   そこに安住し始めた瞬間、『衰退』が始まるのである。

故、" 完璧 " を目指してはいけないのである。

完璧を求めることは、旅を終わらせることでもある。だが人生という旅に、終点はない——そう気づいたとき、歩き続けることそのものが、豊かさになる。

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