第 067 回
大和平野の西、二上山のふもとに當麻寺は建つ。飛鳥時代に創建され、白鳳・天平の伽藍がそのまま今に残る。
夜明け前、参道の石灯籠の間に霧が立ちこめる。苔が木の根元を這い、古い瓦の上に露がのっている。仁王門をくぐると、東西に向かい合う二基の塔が静かに立っている。
やがて東の稜線が白みはじめると、本堂の屋根に朝の光が届く。
「誰誰のせいで、私の人生こうなった。」
「誰誰が居なかったら、私の人生はもっと良いものだった。」
これらは、自分の人生を他人に委ねる “ 呪い ” の言葉。
自分の人生を自由自在に操りたいのであれば、今すぐ使用をやめよう。
ただし、それには強さと勇気が要る。大丈夫、あなたは出来る!
自分の足で踏みだしたとき、道はひっそりと——自分のものになる。