第 051 回
春日大社へ続く参道は、両側に古杉が連なり、空を覆うようにそびえている。
砂利を踏む足音だけが響く。木漏れ日が地面に点々と落ちては、風に揺れるたびに形を変える。
一歩進むごとに、日向に出て、また木陰に入る。
光と影。陽と陰。
それは、この世に存在する自然の摂理。
影や、陰を0にすることは出来ないし、0になることもない。
そんなことになれば、この世のバランスは崩れる。
要は、自分がどちらにフォーカスするか。
どうせなら、光や陽にフォーカスしよう。
参道の先には、本殿が静かに待っていた。