第 045 回
大和郡山市の矢田寺は、梅雨の頃に一万株のあじさいが咲くことで知られている。
雨に濡れた石段をゆっくり上がっていくと、参道の両脇に、青・紫・白・ピンクの花が静かに広がっている。雨粒をのせた花びらが、ふわりと揺れる。
ただそれだけのことなのに、気づけば見ている者の顔から、すっと力が抜けていく。
『楽しいから笑う』のではなく、『笑うから楽しくなる』のである。
日頃の何気ない瞬間、ことある度に" 意識 " して口角を上げよう。
理由を待たなくていい。形は、自分でつくれる。