第 026 回
奈良の西の外れに、世界最古の木造建築が静かに立っている。
法隆寺。創建から1400年以上の時を経た今も、五重塔は変わらず空に向かって伸びている。
「いつか行こう」と思いながら、なかなか足を運べずにいる人は多い。忙しい、時間がない——と。
けれど法隆寺の前に立ったとき、ふと気づく人がいる。「ここに来るための時間は、自分でつくったのだ」と。
そしてその瞬間、何かを成し遂げたわけでも、何かが変わったわけでもないのに、小さな幸せをそっと感じている自分がいる。
幸せはなるもんじゃなく感じるものだ。
時間はあるもんじゃなく つくるものだ
「感じる力」と「つくる意志」——この2つがあれば、今日という一日は、もう十分に豊かだ。