第 017 回
奈良には、何度も焼き直された土があります。
法隆寺の飛鳥時代の瓦、東大寺の大仏を生み出した鋳造の炉、唐招提寺の白壁——いずれも、数え切れない「うまくいかなかった」を積み重ねた末に生まれたものです。
1300年前の職人たちは、失敗を嘆かなかったはずです。むしろ、失敗するたびに「今度こそ」と火を起こし直し、土をこね直し、刀で削り直した。悠久の時を生き抜いてきた奈良の宝たちは、すべて「失敗の先にあるもの」の証です。
「失敗を避ける」「失敗を嫌がる」「失敗を忌み嫌う」——これらは、成功を遠ざける行為。
何故なら、成功は失敗からしか生まれないから。
もっと、失敗と戯れよう!!
失敗した数だけ、成功に近づいている。