第 007 回
ゴールデンウィークの朝、奈良の空気はどこか凛としている。
観光客で賑わう古都の片隅で、ふと立ち止まる。
長い歴史の中で、幾千もの人々がこの同じ空の下を歩き、それぞれの人生を紡いできた。
誰一人、まったく同じ道を歩んだ者はいない。
それは偶然ではなく——1人ひとりが、自分だけの物語の「書き手」だからだ。
自分は、自分の人生の『創造主』である。
人は、その人の人生の『創造主』である。
ゆえに、それぞれが自身の人生に『責任』を負い、
同時に、それぞれの『自由』を有する。
自分の『責任と自由』を理解する人は、
人の『責任と自由』も尊重することが出来る。
自分の人生を生きることと、他者を尊重すること——実は、同じ根から育つ。